コモ湖畔の書斎から dalla finestra lariana

2009 11 09
結婚と言えば、イタリアでは日本人にとっては何とも奇妙と思えることがある。今事務所で働いている若き女性建築家は、結婚を間近に控えている、と思われる。一月ほど前からcorso di fidanzatiというものを始めた。これは直訳すれば「許婚講座」とでもなるのか。イタリアの教会で結婚するには、この「許婚講座」というのを受けなければならない。その終了証がなければ教会で結婚することはできない。夕方、二時間くらいづつ8回に渡ってこの許婚講座に出席する。この講座は教会が主催するものだ。日本と異なり、カトリックの国イタリアでは、結婚式は教会か市役所のどちらかですることになる。初めて「許婚講座」の存在を聞いたときには、「何それ、いい歳して、性教育でもあるまいし。結婚するために何か教えてもらわないといけないことなんてあるの」という感じだった。それで、この事務所員に一体、どんなことを教えてくれるんだと聞いてみた。もちろん教会が主催するものであり、ベースには「神の愛」を信じて夫婦関係を築かなければならない、ということだが、どうももっと現実的な側面ももっているようだ。講師は神父だけでなく、例えば心理学者が来て、夫婦間の心理学についても語るし、「経験者」が、自分の体験から夫婦生活がどういうものかを語ったりするようだ。また、法的に夫婦になるとどのような、権利、義務関係が生まれるのか、、、。何となく、なるほど、馬鹿げた話しではないな、と納得したりした。この講座を受けた故、結婚するのを止めるカップルが20%いるなんて話を聞いた。もしそれが本当なら、この講座大分役に立っているということだろう。いずれにせよ、前近代の家長制度が支配していた時代に、全く見ず知らずの二人が結婚なんていう状況で生まれたことなのだろうか。
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by kimiyasu-k | 2009-11-11 21:56 | 生活・vita | Comments(0)