コモ湖畔の書斎から dalla finestra lariana

2009 11 19
古い写真から探しものをしていると、2年前に訪れたポルトガルの写真が出てきた。しばらく見ないとこんな写真をいつとったのか全く覚えていない。それにしても、アルバロシザの建築は綺麗だ。彼のもっとも若い頃の建築で、海辺にあるレストランだ。BoaNovaTea Pavillion。すでに建設後40年以上経っているにも関わらず、オリジナルの内装のまま大事に使われている。もちろん現在もレストランとして、ティールームとして。現代建築は5年もすると何ともみすぼらしい姿に変身する。5年と言わず、3年すれば出来た当時の新鮮さは薄れて、むしろ流行遅れになり、おまけに様々な新建材は、時間とともに恐ろしいスピードで醜いものとなっていく。ましてや充分な維持費を当てることができない、そのような文化の無いところでの建物は見るも無残だ。初老の落ち着いた白いユニフォームを着た給仕がサービスしてくれるこのレストランは、本当に愛され、愛され続けてきた数少ない現代建築のひとつだろう。長い間使い続けてきたくたびれた革の椅子、磨り減ったフローリングの床、中に入れば、そんな濃縮された愛着で満たされていることを嫌でも感じさせられる。
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by KIMIYASU-K | 2009-11-20 01:58 | 建築・architettura | Comments(0)