コモ湖畔の書斎から dalla finestra lariana

2010 06 15
d0104210_17235833.jpg

シチリアにソファーの写真を撮りに行く。撮影のロケーションは、パレルモ郊外、耕作地の中にある昔の庄屋。同行したイタリア人の友人の建物だという。今となっては、ここに地主と小作人が寝起きをともにするようなこともなく、先祖から相続したこの屋敷を、パーティー会場として貸すための修復工事中だった。
家畜を飼い、農作業、作物の倉庫であったこの建物は、ガランとした広く薄暗い空間に、高い小さな窓から、シチリアの午後の強い日が差し込み、撮影には最適のロケーションだった。
同行したイタリア人に、「お前もこんな家を相続していたらよかったのに」と言うと、「本当にこんなものを相続しなくてよかった。友達が一体どれほど維持するために苦労しているか。」確かにイタリアには無数の日本なら文化財指定がされるような建物が残っていて、それは所有者によって維持管理されている。壁は石造とはいえ、屋根は50年もすれば架け替えなければ雨水により壁も壊れ建物は朽ち果てていく。イタリアを旅行すれば至る所にそんな見捨てられた建物が散在している。
d0104210_17435388.jpg

[PR]
by kimiyasu-k | 2010-06-20 17:24 | Comments(0)