コモ湖畔の書斎から dalla finestra lariana

2011 08 06 青森ーNESSO
青森県、十和田市の少し寂しい商店街、古着・骨董屋の軒先、埃にまみれた塗り物を見つけた。随分愛想の良い店の主人にいくらか尋ねると、タダだという。タダのものを買わないのは愚かと、タダで買ってきた。真っ赤な漆塗りの綺麗な器の中に「一久」と書かれている。どこかの高級な料亭で使われていた漆塗りのおひつだ。黒光りする蓋を開けると、真っ赤な内塗りに、真っ白なご飯が湯気を立てる、という日本料理の洗練した美学には感心する。イタリアにもってきて、畑でできた真っ赤なトマトを入れてもそれなりに様になるが、真っ白なご飯にはかなわない。
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これはいくらと聞くと、こちらは500円と東北弁で言う。500円ということはタダということで、こちらも結局タダで買うことになった。そんなに古くはないと思うがこの縞模様の帯は色もデザインも全くモダンでイタリア人の色彩感覚にも十二分に説得力がある。日本でも地方都市にいくとこんなものがゴロゴロ転がっているのかと思いきや、この愛想の良い古着屋の主人は、東京でも手広く商売をしているという。どのくらい手広いのかは、いまひとつ分からないのだが。
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by kimiyasu-k | 2011-08-06 15:30 | 生活・vita | Comments(0)