コモ湖畔の書斎から dalla finestra lariana

2011 11 17 ほうどう
ようやく、裁判官買収から少女売春までこれでもかと言うほどイタリアを騒がせていたベルルスコーニが辞任して新政府が発足した。それにしても、これまでのベルルスコーニの政府とはイメージが180°違う、政治家抜きの、有識者だけによる政府が発足したのには日本人だけでなくイタリア人自身もかなり驚いている。「え、政治家抜きで政府というのが作れるんだ?!」。法律に詳しくない自分にはどんな法的根拠によって、大統領ナポレターニが首相モンティを指名し、そのモンティが政治家抜きで組閣をすることができたのか分からないが、結局は余りに酷かったここ数年間に渡る政治的対立を見かねた「民意」が、こんな方向に経済危機のイタリアを向けたのだろう。(ギリシャの次はイタリアかと騒ぐ日本だが、イタリアではそんな雰囲気はどこにもない。)ここ一年の間に大きくイタリアは自分で方向を決めた、その「民意」に注目。ひとつは6月にあった国民投票による原子力発電の凍結、もうひとつはこの新政府。
前首相のベルルスコーニは、イタリアのテレビ放送局ほとんどを手中にしていることは有名だ。インターネットがこんなに普及したとはいえ、一般の人にとってまだやはり情報の大半はテレビの画面を通して伝わる。意識するしないに限らず、情報はまるで空気のように脳に入り込んで来て、人々の考え方を形成していく。そんな力を持ったベルルスコーニも、ジャーナリズムの力には勝てなかった。ジャーナリズムは、権力のプロパガンダをする手段ではなく、民主主義の番人だと言っていたのはだれだったか。
NHKを始めとする大手メディア、読売、朝日などの大手新聞、すべて「記者クラブ」という日本特有の構造が、日本をジャーナリズムの後進国にと留めている。そんな日本のジャーナリズム、「記者クラブ」に対抗してできた「自由報道協会」に注目したい。
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by kimiyasu-k | 2011-11-17 13:53 | Comments(0)