2013 05 08 固定観念 |
近代建築は,コンクリートや鉄,ガラスを使った機能的で,無駄な装飾を排した,ピュアな建物などというイメージは,イタリア合理主義建築の旗手ジュゼッペテラー二の設計したカサデルファッショを見れば吹き飛んでしまう。厳選したボッティチーノという白大理石で建物全体は執拗に覆われていて窓のアーティキュレーションのために加えられた断面10cmにも満たないエレメントまで大理石で覆われる。エントランスでは,無垢のボッティチーノの塊が,凝りまくったディテールで組み合わされ階段となっている。
ちなみに本によればこの大理石はボッティチーノと書かれているが,自分にはどうみてもペルリーノビアンコとしか思えない。濡れたときに僅かにピンクがかって見えるのもペルリーノの特徴では無いのか。
by kimiyasu-k
| 2013-05-08 05:24