コモ湖畔の書斎から dalla finestra lariana

2013 08 03 コカコーラのお姉さん
広場のバル、テーブルの上でいつもコカコーラのお姉さんが微笑んでいる。
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EPSON R-D1 Voigtlander 40mm f1.4
tumblr

初めてコカコーラを飲んだのは、京都から静岡までの特急列車、つばめの車中販売だった。幼稚園児だった自分には、ひどく「不味く」て、こんな物飲めるかって感じだった。それが、半世紀経ち、コカコーラはもう世界中どこでも、どんな貧しい国から豊かな国までまるで「水」のような当たり前の飲み物になった。
環太平洋戦略的経済連携協定、いわゆるTPPが話題になっている。一体コカコーラとTPPとどんな関係があるかと言うかもしれないけれど、これは本当に大きな関係があって、言って見ればコカコーラ世界制覇は冷戦後のグロバリゼーション世界への予兆であった。そしてそれは今,TPPという形で「踏み絵」を突き付けられているのが日本の現在だ。ミルトン・フリードマン率いるシカゴ学派の市場原理主義が小泉政権以来日本ではまるでコカコーラのように当たり前の経済原理となり、そのひとつの明快な括りがTPPというわけだ。
ヨーロッパは、まだ頑に市場原理に抵抗しようとしている。それでも、小さなコモの街の広場でコカコーラのお姉さんがニッコリ微笑むほどに、当たり前のものとなっている。その先にあるものが、近代ヨーロッパが多くの犠牲を払って獲得した民主主義社会に逆行するようなもので無い事を願うばかりだ。
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by kimiyasu-k | 2013-08-03 16:20 | Comments(0)