コモ湖畔の書斎から dalla finestra lariana

2014 02 02 天才の建築 サンジョバンニ洗礼堂
ロマネスク時代,コモはヨーロッパ各地に「マエストロコマチー二,コモの親方」と呼ばれた石工を送り込んだ.だからコモの周辺には数多くの,無数といって良い程のロマネスク建築がある.その中でも,最も魅力あるものを選べと言われれば,チバーテのサンピエトロ教会グラベドーナのサンタマリアデルティーリオ、そしてこのカンツゥにあるガッリアーノのサンビンチェンツォとサンジョバンニ洗礼堂の三つの教会堂であることに異論を挟む人はあまり居ないと思う.建物の図面を描いたことがあれば分かると思うけど,「線=間取り」で考える建築とは全く異なる建築がここにはある.それは彫刻家が、粘土から形を練り上げていくような建築で,どう考えても,紙の上で平面、断面を通して生まれた建築とは思えない.現場で余り先の事も考えずに石を積み上げて行き,さあどうしようと全く偶然に生まれた建築に違い無い.もしそうでないとしたら、それはもうほとんど「天才」の頭の中で突然変異によって創造された建築としか思えない.こんな平面図を見せられても建物の形は想像することが出来ないし,中に入れば一体全体建物がどのような「全体構成」になっているのかも,全く分からない.石でできた「素朴なロマネスク建築」などという固定観念はここでは通用しない.
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EPSON R-D1 Voigtlander 40mm f1.4
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by kimiyasu-k | 2014-02-04 06:58 | Comments(0)