コモ湖畔の書斎から dalla finestra lariana

2014 03 06 食堂
今日は,良いことがあった.田舎の村から30分ほどかけてバス通勤をするようになったが、バスに乗っている数少ない人たちは毎日同じ顔で,言葉は交わさなくてもほとんど顔見知り状態だ.その中に知的障害をもつ20くらいの息子と母親がいる.時には歌をうたったり時には不機嫌になったりする息子と並んで座る母親は、そんな息子に話しかけたりすることもあるが、黙って疲れきったような暗い表情でいることが多い.喜びに満ちて生まれてきた子供が障害をもつことが分かった時,これまで過ごしてきた年月,そしてこれから過ごして行く時間を思うと,言葉が見付からない.
この親子はブレービオという村で下車するのだけれども,そこには何らかの施設でもあるのか,それとも教会,誰か面倒をみてくれる人が居るのか.今日は,バス停でこの二人を赤十字のジャケットを着た男が待っていた.二人がバスから降りて来ると彼は大きく手を開いてニッコリと、「アンドレア!」とこの障害をもつ息子を抱きしめた.その時,アンドレアはこれまで見た事もないほどの笑顔満面に浮かべ,それにつられたように,母親も笑みを浮かべた.ふたりの笑顔を見たとき,とりわけ母親の笑顔をみた時,喜びがあふれ、それが自分にとって「幸福」であることに気が付く.何にか分からないけどこんなとき自分が得たものの大きさにGRAZIE.
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EPSON R-D1 Voigtlander 40mm f1.4
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by kimiyasu-k | 2014-03-07 01:01 | Comments(0)