コモ湖畔の書斎から dalla finestra lariana

2014 05 20 紅白
湖畔の紅い家と白い家
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EPSON R-D1 Voigtlander 40mm f1.4
tumblr
夜八時.廻りが薄暗くなり始めると写真には最高の時間帯になるのだけれども、カヌーからのエプソンを使っての写真は船ぶれ,手ぶれでどうしようもない.
あっと驚く結末を迎えたパソコン遠隔操作事件.4人の誤認逮捕,冤罪の人の自白,長期に渡る被告の勾留(真犯人だったとはいえ).事件を巡っては様々な事が語られているけど,このような事件が起きる特殊な心の仕組みについては社会学者も心理学者,犯罪学者も誰も語らない.おそらく日本以外の国で,遠隔操作を使って「脅迫」メールが送られたのなら,それは体制に対する「意義申し立て」のためのとても政治的、理念的な動機づけであること以外には考えられない.ところが日本ではこのような事件は「愉快犯」「恨み犯」などの、言ってみれば動機が極めて私小説的であり,内向的であり、ある種の幼稚性を備えている.それはまるで「我がまま」を「母親」や「社会」に受け入れてもらえずに孤立してしまった子供の「反抗」のような様相を帯びている.この事件だけでなく,外国人には分かりにくい様々な日本人特有の言動の後ろには,なぜかいつもこの「(西洋人から見た)幼稚性」が見え隠れする.生まれた子供は母親との関係を通して,外の世界との関係を築き上げていき、家族への,社会への参加を果たして行くわけだけれども,かなり早い時期にその過程のどこかで辿る道が歪んでしまった結果がこのような事件の原因であるような気がする.被告が、最後の真犯人メールを送ったのは「母親のために裁判を早く終わらせたくて」と言っているのは決して偶然ではない気がする.
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by kimiyasu-k | 2014-05-21 10:40 | Comments(0)