コモ湖畔の書斎から dalla finestra lariana

2014 09 01 共同体,または地域主義的風景
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EPSON R-D1 COLOR SKOPAR 35mm F2.5
もちろんシャッターを切ったのだから、何かがあると意識していたのだろうけど、この取りたてて注意を引く被写体でもない写真を見て事務所のスタッフは好きだという。このあたり、ミラノからコモ湖にかけたブリアンツァと呼ばれる三角地帯では、とてもよく見かける風景だ。長年に渡って見捨てられた建物、玉石洗い出しの床、御影石の段板、朽ちかけた木のドア、モルタルが落ちてむき出しになった煉瓦、そこに吹き溜まった木の葉など、誰もが子供のころからずっと、そして今になっても至るところで見かける風景だ。階段を下りるときは視線は足元に落ちる。きっとこのブリアンツァ地方に生きる人々は誰もが心の奥深くに焼き付けている景色なのだろう。一見、何の意味もないような身近なところに、根深く息づいている景色を切り出せたらと思う。
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by kimiyasu-k | 2014-09-02 01:13 | Comments(0)