2014 09 02 入れ子の扉 |
今は、ヴィデオインターホンに取って変わられてしまったけど、昔はこんな風情のある扉が作られていた。立派なお屋敷の裏口にあったものだから、きっと近所の小作農のお百姓さんが畠でできたものを持ってきてドアをノックする。中で働いている屋敷の使用人が、この小さな窓をあけて誰か確かめると、黙ってドアをあける。すると農民が帽子をとって中に黙って入って来て、黙ってテーブルの上に籠に入った野菜を置いていく。
この扉を巡っては、こんな風景が日常だったのかと想像を働かせてしまう。
by kimiyasu-k
| 2014-09-03 06:31