コモ湖畔の書斎から dalla finestra lariana

2014 10 30 新着
街に出て,中古品店の前を通るとガラス越しに古ぼけた椅子が飾ってあった。中に入って,あの椅子見せてと言うと,他にも2,3脚あるという。トーネットの背もたれの低い,随分可愛い椅子がある。程度も良くてそのまま使えそうだし,程よく古い感じもする。18ユーロか。これは買いだな。ガラス越しに外からみた椅子も,やっぱり欲しい。まあ良いか,二脚とも買ってしまえ。自転車で来たから1本しか持って帰れない。椅子を籠の上に載せて右手で支えて颯爽と自転車で石畳の人ごみの町中を走っていくのも,なかなか良いじゃないか。事務所に着くと,何となく人が使っていたものだからアルコールで丹念に拭くと,マックの前に置いてみた。最近ストレス解消にペンキを少しづつ剥がしだした古い机とぴったり相性が良い。
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EPSON R-D1 x NOKTON40mmF1.4
思い出してもらいたいのは,
ー原子力規制委員会は原子力安全委員会にとって代わった原子力発電所の安全性を審査する機関だ。その主旨は,原子力安全委員会が原発に寄る権益を共有するメンバーにより構成されているために,安全性の健全な評価ができない,その結果がフクシマの事故へと結びついたという事,そして事故時に何ら対応ができなかったという反省があった。
そこで原子力規制委員会は,言ってみれば反対派のメンバーも加えることによって,健全な原発の安全評価ができる組織をつくり上げることに大きな目標があった。その本来の目的は先の委員の交代によって示されたように完全に無効化してしまい,結局もとの木阿弥となった。
ー現在,原子力規制委員会が評価するために基準としている安全の新基準はいったい誰が作成したものなのだろうか。原子力規制委員会は,彼らの仕事が,新基準に適合しているかどうかの判断をするだけだとあらゆるところで宣言している。彼らは基準自体を作成する立場にはない。当然ここでも新基準を作成したのは「官僚」ということになる。
ーたとえそれが,既存の原発再稼働を前提とした「新基準」であったとしても,この新しい基準は,それ以前の安全性の評価と比べて根本的な前提の変革が含まれていた。
それは,それ以前の基準が重大事故は想定外ということで評価の枠の外においていたものを,重大事故が起き得るという仮定を持ち込んだ事にある。
ーこの重大事故は具体的に言えば,炉心溶融で放射能が原子炉格納容器の外に漏れ得る,それが多くの人々に重大な健康被害を与え得るということだ。
そのための具体的な対策は,4つに要約しても良い。
1 あらゆる事象に対しても電源を確保すること
2 ベントフィルターの設置(壊滅的な爆発を回避するために必要不可欠な設備)
3 免震重要棟の設置(制御するための最後の砦)
4  避難計画の策定
川内原発の安全基準適合と結論づけた原子力規制委員会の詐欺性はここまでくれば明白だ。
たとえ,発電機をそなえた数台の車が仮に100%の電源確保を保証すると認めたとしても残りの3つの事項に関しては,どれひとつとして満たしていない。
本当は許されないけど例え10万人の避難民がでたとしても,一回目のミス,は許すことにしよう。でも,同じ事をくり返す,二度目の同じミスを犯すのは許されない。それが故意であれば尚更だ。
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by kimiyasu-k | 2014-10-31 06:28 | Comments(0)