コモ湖畔の書斎から dalla finestra lariana

2014 11 01 ミラノドゥオモ
あらためて,こうしてミラノのドゥオモを正面から全容を見てみれば,それはゴシックの本場,イールドフランスの正当的ゴシック建築とも,ドイツなど北ヨーロッパの模範的ゴシック建築とも全く異なった姿をしている。中に入れば圧倒的な巨大空間が広がり,細い束ね柱が天を目指して延びていき,尖塔アーチのリブボールと天井を支えるという空間作りのコンセプトはまさしくゴシック建築だけれどもカンドリアという白い大理石を使ったミラノのドゥオモは,砂岩系のどちらかといえば地味な色の石材を使った北ヨーロッパの本物のゴシック建築を基準とすればどこか「間違っている」ような気がしなくもない。もちろんファサードが作られたのが1800年に入ってからという事情があるにしても,派手な林立するピナクル,尖塔や妻のまるでロマネスクの小アーチの繰り返し,ロンバルディア帯をモチーフとする刺繍のような小さなアーチの繰り返しによる処理の仕方は,正統的ゴシックからはほど遠い「イタリア的」な独自な表現を獲得している。
d0104210_6328100.jpg
Sigma DP-1
立派な被写体を,真正面から正しい構図で,正しい光で立派な写真を撮る,などという暴挙はなかなかできない。だからこれもサーバーに眠っていたけれども,圧倒的なドゥオモの姿にどきりとし,よく見ればちょっと軸から右にずれて,斜に構えてる。
[PR]
by kimiyasu-k | 2014-11-02 06:33 | Comments(2)
Commented by pipopapo-d at 2014-11-02 19:03
この写真の構図や光は素晴らしいと思います。十分に堪能させていただいてます。
Commented by kimiyasu-k at 2014-11-02 22:29
いつもありがとうございます。
すでにどこかで見た「正しい写真」をあえて撮るのは,とても難しいですね。どこかに自分を忍び込ませたくなってしまいます。そんな欲が無くなれば本当の写真になるのかもしれません。