コモ湖畔の書斎から dalla finestra lariana

2015 02 09 風
湖面に白波が立つ程風の強い一日だった。時々轟音とともに林の木々を揺さぶりやってくる風に身を固めて山道を一時間ほど歩いてようやく辿り着いた山の中の教会は,麓の街のこの教会を愛する有志によって管理されていた。夢中で写真を撮ってかじかんでしまった手をこすり合わせていると奥に暖炉があるから暖まっていけという。くすぶっていた暖炉に薪を投げ入れてくれた。炎に手をかざすと全身が溶けるように暖まって行く。テーブルの上にあった手作りのケーキをナイフで切ってくれて食べないかと言う。こんな時,遠慮をしないのが礼儀というものだ,とても美味しいと言って。本当はかなり美味しいからもう少し食べたかっただけれども。その内もう一人友人が部屋に入ってくると,何処から来たんだという。日本から来たというと自分はホンダが大好きだいう。大体いつもこんな調子だ,ここでは。この山の中の教会は,1000年前,山に引きこもったベネディクト会の修道院だった。東西両端に内陣をもつ特異な建築様式とともにあまりに見事なフレスコ画が鮮やかな色彩で残っている。山を下りると風は少し弱まっていたけれども,日の傾きかけた湖には相変わらず白波が立っていた。
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EPSON R-D1x BIOGON28mmf2.8
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by kimiyasu-k | 2015-02-11 06:53 | Comments(0)