コモ湖畔の書斎から dalla finestra lariana

2015 02 25 禁忌
ベネデッタの結婚披露宴で彼女の母親の横に座った。母親はコモの小学校で先生をしている。イタリアでは小学校は5年制で,一クラス17名,クラス変えは無いし担任の先生も変わらない。だから17人の子供たちはまるで家族のように5年間を過ごす。それが良い悪いは様々な議論があるだろうけど,ある集団への強い帰属感は今の日本の社会に欠けている事だと思うし,何かが起きたときそこから逸脱してしまう事は,ほとんど不可能で,脱落しそうになれば必ず救い上げるメカニズムが働く。それは教師であり同級生でもある。どうしても駄目な奴がクラスにいるときはどうするのか,教師も好きな生徒と嫌いな生徒がいるわけだし,5年も一緒にいればそれが明白になってしまう,なんて事も思うけど,どうしても駄目な奴と同衾することを学び,この世に平等なんてありはしないこともこうして学んで行くのかもしれない。それにしても最近はちょっと困った問題が起きている。それは移民してきた子の存在だ。実際何が困るかと言えば,17人のうち2,3人というならわかるけれども7人がモロッコやチュニジアなどの北アフリカから移民して来た人達の子供たちと言う事だ。もちろん彼らはイスラム教徒だ。今問題になっているISILはさておき,言葉も価値観も異なる,言ってみればたった17人の集団に二つの世界が存在するということだ。「郷に入れば郷に従う」という諺があるけれども,実際にはそうは簡単に事はすまない。この7人の子供達の親の中には,かなり過激なイスラム的価値観に基づいて生活している人達がいるという。当然,言葉も現地の言葉しか家では使わないし,女性に対する考え方も異なり,様々な宗教的な禁忌もある。
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by kimiyasu-k | 2015-02-24 15:14 | Comments(0)