コモ湖畔の書斎から dalla finestra lariana

2015 12 07 25年前 シチリア マレッティモ島の漁船
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NIKON FE 50mmF1.8Macro Kodachrome
こうして昔の写真を引っ張り出してみると、視線が今と全く変わっていない、進歩がないことに愕然としてしまう。デジカメになって写し方が変わったかと思うとそんな事はなくて、結局捨ててしまう駄目な写真の枚数が膨大に増えただけで、後はpcでトレミング、歪み、色補正が簡単にできるようになっただけだ。
これも今も変わっていないけれども、このイタリア語でGOZZOゴッツォという船の形が大好きだ。喫水線が高くて、ゆったりとした抱擁的な断面を持ち、どちらかと言えば、ぼってりとした平面なのに、どこから見ても美しい。尖った船首から、豊穣な船尾まで見事に線が三次元的にどこも破綻することなく連続している。これはまさにイタリアの MAMMAのイメージで船、BARCAが何故女性名詞なのか妙に納得させられる。きっと今日の進んだ流体力学で解析すれば矛盾だらけの形なんだろうけど、イタリアの船大工や漁師たちが愛してやまなかったのがこのゴッツォだろう。フェラーリが単に空力的に合理的だから素晴らしいなんていう人は何処にもいない。イタリア人はどこまでも官能的な線に絶対的な価値を置いている。
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by kimiyasu-k | 2015-12-08 03:12 | Comments(0)