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コモ湖畔の書斎から dalla finestra lariana

2016 01 10 日常
今日はもう火曜日だ。クリスマス休暇も終わってバーでコーヒーでも一杯してそろそろ「日常」に戻らないといけない。
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経済学の視点からは、金融緩和、つまりお札を刷って市場に流れるお金の量を増やすことで2%のインフレを目指し、それにより失業率を下げ,自殺も減る、つまりそういう事で日本はより豊かで幸せな社会になる、というのが今の政府のやろうとしていることで、マスコミはそれが結構、上手く行っていると宣伝して、さらにインフレを目的まで高めて景気回復をすすめなければならない、と言っているのだけれども、最終的な目的がより「幸せな社会」ということなら本当にそんなに単純な図式が成り立つのかと疑問をもつのは自分だけでは無いと思う。
イタリアの若者の失業率は実に40%近いけれども、日本と比べれば自殺率は4分の一程度しかないし、会う人たちは何故か結構幸せそうだ。長は「今年は景気が第一」と年頭に表明していたけれども、そりゃあ数字になりやすいから経済は議論が単純、簡単だけれども、政治家、官僚はもう少し頭を使ったほうが良い。脳の快感物質ドーパミンが出てくる、つまり幸せを感じるのは、お金による刺激だけでは無い事くらいどこかで読んでいないのかな。「愛」みたいな事は、お金では買えないのは知っているでしょ。色んな価値を持っている人々が共生する共同体の運営を任されているのだから、お金だけでなく色んな価値を知る事に怠慢であっては欲しくない。例えば武器の輸出で金儲けしているイタリア人を前に、武器を輸出しなくてもきちんと技術立国としてやっている日本は「誇り」で快感だったけれども、この快感を取り上げてしまうなんてなんて酷い権力だろう。なんとなくこんな風に、快感を味わう自由が奪われていく社会に、世界中がなっていくみたいだ。もっともどれだけ高性能で殺傷能力がある武器を作ってどれだけ高く売ることができるかが、快感の人が得てして権力者にはいるのだから困ったものだ。せめてそういう人は嘘つかずに善人面でなく凶暴な表情をしてください。














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by kimiyasu-k | 2017-01-10 22:58