コモ湖畔の書斎から dalla finestra lariana

2017 05 24 林の中の石の家
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カヴァニョーラはコモの街から20KM程右岸を北上して、コモ湖がカクッと折れ曲がった,曲がり角にある10戸ほどの小さな集落だ。国道に車を置いて,湖畔の集落まで下りて行く道すがら,鬱蒼とした林の影に奇麗な石の建物が目に飛び込んで来る。訪れたのが夕方だったから西日を一杯に受けた正面が明るく輝き,家はくっきりと幾何学的な立方体として、樹木の無秩序の中に自分を主張する。このように建築が自然に呼応する抽象的な純粋幾何学であることは、地中海の建築に特徴的な事であり、それは若き頃,地中海を旅する事で「近代建築」の創始者のひとりとなったルコルビュジェや、圧倒的な建築の論理性で様式建築を復活させたルイスカーンなど多くの建築家に影響を与えた地中海建築のほとんど核心と言って良い特徴だ。そんな事を抜きにしても、細い小道を歩いて下りて行くと樹の影に圧倒的な存在感を持って立っている「石の家」の美しさに、心を静めることは難しい。
























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by kimiyasu-k | 2017-05-25 05:31 | Comments(0)