コモ湖畔の書斎から dalla finestra lariana

2008年9月19日金曜日 くもり
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テーブルのデザインをしている。日本の障子がもっている細い木の格子を、西洋的なラショナルな形態にと翻訳するのがテーマになった。子供の頃は、和風の町屋風の家に住んでいた。そこには土間があり、うる覚えながら釜があり、木の風呂桶の浴室は薄暗く離れていた。破れた障子は、ところどころ花形のあてがされ、柱には日付とともに背の高さが記されていた。食事になると水屋の後からちゃぶ台を、丸い折りたたみの足のついたちゃぶ台を引っ張り出し、食卓となった。そこは4畳半の部屋だった。体に染付いた空間・体験の記憶は決して消えることがない。デザインすることは一見新しい形を、線を創造することのように思えるが、体に染付いたほとんど無意識と言っていい感覚に何らかの形を与え、その形を通して、他の人に「感覚」を伝えることができるか、どうか。
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by kimiyasu-k | 2008-09-19 15:49 | 建築・architettura | Comments(0)