コモ湖畔の書斎から dalla finestra lariana

2009 05 16 sabato
友人の彫刻家、ジュゼッペから一週間ほど前に電話があり、展覧会を開くから開会式に来ないかとの誘いがあった。彼は、ミラノの東100kmほどの人口3000人ほどの小さな町、村 オメ に住んでいる。
ミラノで飛んでもない渋滞にあった。高速道路の事故だ。ミラノの街を迂回するのに、2時間以上かかってしまった。当然、会場に着いたときは、誰一人見当たらなかった。彼に電話をすると、皆で食事をしているからレストランに来いという。
そのレストランは行ってみると、実はアルピーニだった。アルピーニというのは、「山岳軍隊」のことだ。大戦、アルプスは北ヨーロッパと地中海世界を分ける大きな障壁だった。ここでは、アルピーニと呼ばれる軍隊が、山岳兵が重要な役割を果たした。どういう経緯かはしらないが、この山岳兵のOB会のようなものがイタリアの各都市にあり、非常に活発な活動をしている。もちろん軍隊活動ではなく、純粋に民間的な活動だ。一緒に旅行にいったり、食事会を開いたり、ボランティア活動をしたり、歌を歌ったりという具合だ。そのアルピーニの集会場のような施設があり、そこにオメの街の人々が200人も集まり食事をしていたというわけだ。その中にもぐりこんだ。
食事を用意するのも、サービスするのももちろんアルピーニの人々だ。が、そこで出てくる料理はっ本格的なもので、一皿目のミネストローネに始まって、肉の串焼き、タン、鳥の詰め物のメインディッシュ、果物、三種類ほどのデザートと、コーヒー、ワインと食べまくってしまった。
20年来、一度見てみたいものが出てきた。ポレンタ・ウゼという代物。これは、前にも書いたとうもろこしの粉を練ったポレンタ、に小鳥の丸焼きだ。小鳥はイタリアでも禁止されている。おそらくペッティロッシというとても可愛い鳥を霞網で取ったものだろう。公の場に出すわけにはいかない筈の小鳥がこうして、皿の上にのる。これもやはりイタリアならでは。更に上に無残にも嘴を上に向けて、丸焼けになっている。これがおいしかった。少し苦くて、思いもかけない味だった。
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4時近くまでの長い食事が済むと、彼のアトリエに行った。綺麗な庭には、小さな池があり、おたまじゃくしがいっぱいだ。
そのあと、ようやくお目当ての彼の展覧会の会場に行く。作品はほとんど、見たもので、唯一紫色の靴下を履いた、彼の長女の椅子に座るイラリアが新しいものだった。
会場がとても興味深いところにあった。1500年代に作られた古いMAGLIAマーリアだ。イタリアでもあまり聞きなれない言葉だが、マーリアとは鍛冶屋のことだ。この古い古い鍛冶屋とその周辺の建物、庭をオメ市が整備をして、市民のための施設としている、その建物の一角に展覧会を開けるようなスペースを用意されている。
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by kimiyasu-k | 2009-05-18 07:14 | Comments(0)