コモ湖畔の書斎から dalla finestra lariana

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5月14日 月曜日 曇り
一昨日、ファミリーデイという集会がローマであり、イタリア国中から多数の人間が集まった。これはつい最近身を引いたルイーニ枢機卿が提案したものだ。先に少し書いたように、ヨーロッパでは、同性愛者、未婚のカップルの権利を巡って様々な議論が交わされている。
教会は、頑にそのようなカップルを認めない。ファミリーデイは言ってみれば、教会の認める男と女の「普通のカップル」を擁護するための集会だった。そのような集会に抗議する集会が、別の広場では開かれる。カトリック教会と政治の関係が問題になる。既存の価値観と新しい価値観の対立。
あえて、ファミリーデイという集会をやらないといけないほど、教会の提示する「家族」像は危機に直面している。
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by kimiyasu-k | 2007-05-14 21:53 | Comments(0)
5月10日 木曜日 晴れ
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しばらく日にちが経ってしまったが、日本から来た建築家の友人たちとスイスに現代建築を見に行った。サンベルナルド峠が道路工事中で通れないために、サンモリッツからスイスに抜けた。イタリアから国境を越えると、突然街が奇麗になる。ゴミどころか、家の外に無造作に出されているものは何も無い。本当に線、一本でこんなにも変わるのかと感心する。
スイスの現代建築は、きれいだ。ミニマリズムと呼んで良いと思うが、単純な四角の建物、最小のディテール、厳選された素材。それが、スイスの奇麗な自然の中にとけ込んでいる。それは、街にゴミがひとつもない美しさに繋がっているようだ。
ところが、よく考えて見ると、何故か「魅力」が乏しい。ぐっと引きつけられるような魅力が少ない。幾何学的な建築は、イタリアやスペインにもある。その違いを考えてみると、ある種の「官能」がスイスの建築、アルプスの北側の国の建築にはほとんど無いことに気がつく。日本語で「官能」と書くと余りに「性」のイメージが強いが、この官能はイタリア語では、SENSUALEで確かに性の意味を持つが、それはどちらかと言えば、地中海の強い日光の中で光り輝く、くっきりと浮き上げるギリシャ彫刻のような美しい裸体に結びついている。
幾何学的形態に官能性を見るのはあり得ないことのようだが、おそらくギリシャ以来の西洋建築の持っている魅力の基点は、裸体の彫刻とおなじように、官能性にあるのだろう。それが、国境を一歩越えただけで、全く別の美学にと変わってしまう。コルビュジェやルイスカーンが地中海の旅を建築家としての出発点にしていることと無関係では無いと思う。
イタリアに帰ってきて、ゴミだらけの街を見て、ほっとした。

Ritiene che la sensualità sia un obiettivo? Le Terme di Vals, ad esempio, dall'esterno sembrano molto austere. Eppure sono una struttura molto sensuale...
Se ti piace una casa o un ambiente, ad esempio un soggiorno o una chiesa, allora lo percepisci, ma non lo pensi. L'architettura è un'arte dei sensi, la si percepisce con i sensi. Certamente entra in gioco anche la testa, perché in fin dei conti noi tutti abbiamo già esperienze con le costruzioni e quindi abbiamo un determinato pre-concetto. Ma la cosa più importante per me è la conoscenza emotiva, che forse non è sempre razionalizzata e disponibile a comando, semplicemente esiste.
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by kimiyasu-k | 2007-05-11 01:08 | Comments(0)