コモ湖畔の書斎から dalla finestra lariana

<   2007年 10月 ( 9 )   > この月の画像一覧
2007年10月31日 晴れ
東京電力、28年ぶりに赤字 中越沖地震響く
2007年10月31日19時51分
 3月期は、本業のもうけを示す経常利益が、年度当初予想の4000億円から800億円に減少。柏崎刈羽で発電できなくなった電気を、油価高騰にもかかわらず火力発電で賄うため、燃料費負担が4400億円も増えるからだ。
---------------------------------------------------
原子力発電反対の議論はどちらかと言えば、いつも技術的な側面から行われる。ある技術の評価は、その評価の領域を規定しない限り不可能なわけで、例えば原子力発電は安全性と経済性という領域で評価される。ところが、その領域の外で起きることに関しては全く寝耳に水で、技術の評価の対象とはならない。それは今日盛んに議論されている、エコロジー技術に関しても同じことが言える。単純な話、電気自動車はクリーンな技術だが、その電気はどこかで環境を破壊することによって生産されているのであって、技術評価の領域をもう一歩広げて考えれば、決して電気自動車がクリーンな技術とは評価することができない。おそらく、技術が社会的に本当に必要なのは定量的な評価ではなく、それがより所とする哲学の問題なのだろう。
[PR]
by kimiyasu-k | 2007-10-31 20:48 | Comments(0)
2007年10月29日 曇り
守屋氏「ゴルフ接待は計200回超」、退職金返納を検討
証人喚問に臨む守屋武昌・前防衛次官(衆院テロ防止特別委で) 衆院テロ防止特別委員会(深谷隆司委員長)は29日、守屋武昌・前防衛次官の証人喚問を行った。
 守屋氏は航空・防衛分野の専門商社「山田洋行」の元専務によるゴルフ過剰接待などについて、自衛隊員倫理規程に違反したとして謝罪し、退職金返納を検討する考えを示した。
ただ、防衛装備品調達をめぐる元専務側への便宜供与などは否定した。元専務との宴席に防衛長官経験者が同席したこともあったと認めたが、氏名は明らかにしなかった。
 証人喚問の結果は、政府が今国会で成立を目指す新テロ措法案の行方にも影響を与えると見られる。
(2007年10月29日16時58分 読売新聞)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ゴルフ200回、安くプレイするために、社会的にこのような重要な公的立場を利用し、自分の地位、人生をリスクにさらす、どう考えても、バランスの取れた話ではない。ということは、その裏にバランスの取れた、自分の人生を賭けても意味のある何かがあると言うことだ。(もっともこんな簡単な計算ができない人物だというのならそれはそれであきれてしまうわけだが。)
単なる退職金の返納などという話でお茶をにごされてしまってはかなわない。マスコミも国会も、本気で仕事をしてもらいたい。
[PR]
by kimiyasu-k | 2007-10-30 02:26 | Comments(0)
2007年10月23日 晴れ
守屋氏は、石破防衛相が防衛長官在任中の03年8月に次官に就任した。石破防衛相は、「守屋氏がそのようなことをしていたとは把握できなかった。言い訳をするつもりはないが、すごく悲しい」と述べた。(2007年10月23日12時37分 読売新聞)

「悲しみ」は何か大切なものを失った時の感情であって、社会的な不正に対して感じなければならないのは「怒り」だ。
[PR]
by kimiyasu-k | 2007-10-23 15:10 | Comments(0)
2007年10月22日 晴れ
d0104210_1652401.jpg
昨日、栗拾いに行った。コモ湖は海抜200メートルくらいだが、1000-3000メートルの山に囲まれている。別荘の庭園、雑木林、遊牧地、急峻なアルプスの岩山と、非常に豊かな山相を呈している。毎年この季節になると、裏山の雑木林に栗拾いにいく。樹齢100年をゆうに越す栗の木が散在していて、週末には近くの家族連れが栗拾いに集まる。カサカサと音をたてる落ち葉を棒切れでかき払うと、 ツヤのある栗が至るところに姿を見せる。一時間ほどで、8kgの栗を集めた。小さな山栗はどうやって料理するかが問題だ。イタリアでは焼き栗、茹で栗が一般的で、暖炉の火の上で料理するための、穴の開いたフライパンや、回転ドラムが家庭用品屋には売っている。いろいろやってみたが、結局、栗の実の両面にカッターで切り込みをつけて、30分以上かけてゆっくりとフライパンで蒸焼きにするのが一番良いという結論になった。そうすると、栗の実は程よい湿気を保ったまま、ホクホクに焼け、渋皮も簡単に取れる。






d0104210_16552350.jpg

その後、近くの牧畜農家のやっている食堂にポレンタを食べに行った。ポレンタはトウモロコシの粉を銅の鍋に張った水に入れ、火にかけて1時間ほど練ったもので、鮮やかな黄色が食欲をそそるのだが、味のほうは、なんとも素っ気がない。パンが高級品だったころの庶民の食べ物がポレンタなのだが、イタリア人、特に北イタリアの人たちはこのポレンタが好きだ。南イタリア人は北イタリア人の蔑称としてポレントーネ、ポレンタ喰いと呼んだりする。長いことイタリアに住んでいると、この味も素っ気も無いポレンタを、新しい粉のでるこの季節になると食べたくなるから不思議だ。昨日はその中でも、一番エグイ、ポレンタウンチャを食べた。ポレンタウンチャは、ポレンタにチーズとバターを、それもかなりの量のチーズとバターを合わせたもので、そのカロリーたるや半端じゃない。
[PR]
by kimiyasu-k | 2007-10-22 16:49 | Comments(0)
2007年10月17日 晴れ
「200年住宅」優遇税制で促進へ
 政府は、建て替えずに何世代にもわたって住み続けることが可能な「200年住宅(超長期住宅)」の普及に取り組む方針を決めた。
 耐久性・耐震性に優れた住宅の建築を促し、長期の点検・修繕制度を組み合わせることで、建て替えの負担や廃材による環境破壊を軽減するのが狙いだ。---------------
 200年住宅は、高品質の戸建てやマンションを建築し、維持・補修を制度化することで資産価値を長期間保つ構想だ。木造住宅も、従来型より太い木材を使うことで長期の利用を可能にする。 現在の戸建てや、マンションなどの共同住宅はともに、建築から取り壊しまでの平均期間が約30年とされる。国土交通省によると、英国の平均77年、米国の平均55年に比べて短い。200年住宅は、新たに設ける認定制度に基づき、〈1〉耐震性を高めるため、住宅の柱や梁(はり)を従来型より太くし、耐久性向上のため、基礎部分を地面から高くし、風通しを良くする〈2〉長期間、定期的修繕を行い、その記録を電子情報などで保存・管理し、国民が中古住宅の品質を確認して売買ができるようにする――ことなどが柱だ。これにより、百数十年間住宅として使うことを目指す。政府は200年を「住宅の長期利用を象徴的に表す言葉」(国交省)としている。
 共同住宅の場合、柱などの構造躯(く)体(スケルトン)と、内装・設備(インフィル)を分離した工法を採用し、設備や間取りを入居者が自由に変更できるようにする。
(2007年10月17日15時1分 読売新聞)

イタリアでは、家は半永久といってもいい。私の事務所もおそらく基礎はローマ時代、北側の壁は1500年代、南側の壁は1700年代と思われる。約20年前にこの不動産を購入したさいに、床スラブはつくり直した。内部の間仕切りは全部撤去して、新しくした。もちろん、浴室も、電気設備も全て新しいものにした。残ったのは、外壁だけだ。このような工事は実際には、新築よりもお金がかかる。撤去工事が余分にかかるためだ。古い家は、新しい家に比べてコスト高なのは当たり前だ。イタリアでどうして、古い、美しい街がこんなにも残されているのか。それは、社会経済的に有利だからだ。つまり、古い家は、改築によって投資した分以上に価値を持ち、資産として有利だからだ。イタリアの古い建物が集まっている街の中心部は、チェントロと呼ばれている。ここは、街全体が文化財だ。このチェントロにある古い建物に投資をして、改修工事をすればその不動産の価値は新築の建物以上になるのは、街全体が魅力をもち、誰もがそこに住みたい、そこに家を持ちたいと思うからだ。住宅が200年耐えられるかどうかは、技術の問題ではない。柱を少しぐらい太くしようが、基礎の風通しをよくしようが、そうすることにより個人が経済的に何らかのメリットがなければ、建築は壊され、新しく作られる。何でも「環境」を持ち出せばそれが正義という短絡的な方法論では、住宅の寿命を長くすることは不可能だ。
[PR]
by kimiyasu-k | 2007-10-17 15:52 | Comments(1)
2007年10月16日 曇り
d0104210_239531.jpg
海が見たくなり、日曜日に日帰りでリグリアのチンクエテッレに行ってきた。考えてみるとチンクエテッレに行くのは、なんと18年ぶりだ。リグリアはミラノから120kmほどで、日本で言えば、東京-伊豆半島の関係がミラノとリグリアだろうか。チンクエテッレは急な海岸線の崖に張り付くようにできたチンクエ、イタリア語で5、5つの漁村だ。実際、18年前に訪れたイメージが強く鄙びた漁村、をイメージしていたのだが、見事に国際観光地にと変貌を遂げていた。
レストランで出される料理がどこも、外国人を意識したのか、養殖もののスズキや鯛のグリル、イタリア全土でお決まりの、海の幸のスパゲッティ、といったもので、全くがっかりした。それでも、街も建築も自然も18年前と全く同じで、ロマネスクの教会堂や地中海の漁村はたくましく美しい。
[PR]
by kimiyasu-k | 2007-10-16 16:34 | Comments(0)
2007年10月14日 晴れ
全く何ともやりきれない事件だ。17歳で亡くなられた本人はもとより、ご子息を相撲界に託したご両親の「怒り」、国技としての相撲そのものに対するどんなに正当化しようとしてもできない汚点。どこに責任があるのかというような単純な因果関係の問題を超えて、起きてしまった、起こしてしまった事件が、どうしようもなく悲しい。
ヨーロッパ人はいったいどのような目でこのような事件を見るのだろうか。当然、日本のマスコミはこのような事件を海外に流さない。おそらく、それは、ある意味で日本人の心の核心にある触れたくない部分だからだろう。それは、朝日であろうが読売であろうが同じで、政治的な立場を超えて、それが日本人の感情の問題であるからだ。
ある事件をコレクティブな、共同体の心理として説明してしまうことは余りに安易だが、実際こうしてイタリアという全く別の共同体の中で暮らしていると、日本的な共同体価値観がよく見えてしまう。いじめ、自殺、高校野球特待生、など様々な話題、事件の根底に共通の日本人固有の「核心」があるというのは言いすぎだろうか。
[PR]
by kimiyasu-k | 2007-10-15 19:58 | Comments(0)
2007年10月13日 曇り
野菜や果物、チーズなどの買い物は、土曜日にまとめてコモ市の公設市場でする。100以上の店が並ぶ。イタリアにも郊外には大型のスーパーマーケットが立ち並び、若い人たちはみんな車で乗り付けることのできるスーパーに行くが、何といっても新鮮で値段も安い店がならぶ公設市場、メルカートは魅力的だ。今日は、5kgのリンゴ、2kgの洋ナシ、1kgのナス、2kgのバナナを行き付けの店で買い、そのあと、チーズの店に行き、casera stagionato, friuli latteria, alto lagoを全部で、一キロくらい買った。日本ではチーズはあまり親しまれていないし、イタリアとチーズはどうも結びつきがないようだが、イタリアは実にチーズが豊富だ。ワインがその産地によって無数にあるように、チーズも場所により実に様々なチーズがある。おそらく、イタリアには数百種のチーズがあるだろう。マスカルポーネという生クリームのようにおいしいフレッシュチーズから、ちょっと、というかかなり気持ち悪いが中にうじ虫の闊歩するチーズまで、実に様々なチーズがある。それでも、チーズの味が分かるようになるには10年以上かかった。
[PR]
by kimiyasu-k | 2007-10-13 22:27 | Comments(0)
2007年10月11日 晴れ
d0104210_16562061.gif

日本語を教えている事務所の女の子キアラとYOUTUBEでアンジェラアキのコンサートの動画を見た。突然キアラが笑いだす。最初なぜ笑い出したのか分からなかった。聴衆だ。アンジェラが力強くピアノを叩いて熱唱しているのに、聴衆が規則正しく並べられたマネキンのように、不動で無感動なのだ。まるで小学校の朝礼に生徒がピクッともせずに並んでいるようだ。「クラッシックのコンサートならともかく、日本ではこうやってポップを聞くのか」と言われて、「確かに」と思う。
[PR]
by kimiyasu-k | 2007-10-11 16:57 | Comments(0)