コモ湖畔の書斎から dalla finestra lariana

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2014 03 11 まじめ
庭のクロッカス
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EPSON R-D1 Voigtlander 40mm f1.4
tumblr
やっぱり今日は何か書いておきたい気がする.三年前も庭にはクロッカスが咲いていたように思う.三年前の今日から,数日間はコンピューターに張り付いて,原子炉格納容器の温度と圧力の遷移に青ざめていた.原子炉格納容器は、原子炉圧力容器の外側にある巨大な鉄の入れ物で,事故がなければ放射能漏れを防ぐ為に大気圧よりわずかに低く,温度も当然,大気温だ.それが温度は100度を超え圧力は確か設計圧力の2倍近い8気圧まで上がっていたように思う.それが意味する所はもうどう考えてもメルトダウンだし、何とか喪失していた電源が回復して「冷却」へと向かうか,もしくは冷却されずに溶けた燃料が局部的な再臨界を起こし、その熱が核分裂,核爆発を引き起こすか、というふたつにひとつだったからだ.後者の可能性が非常に低いとは言え,あの段階で誰もそれを100%否定することができない以上,どうして東京はあんなに安穏としているのだろうと,まるで狐につままれているような気がしていた.
三年経った今,様々なアンケート調査では原発はともかく止める方向でという人が過半数をはるかに超えているにも関わらず,言ってみれば民意は原発廃止へと向いているのに,なぜ政府/官僚は再稼働に向けて走り出すことが出来るのか,そんな国家運営の仕組みは一部の権力者が自分の思うままにできるいわゆる「独裁国家」と変わらない.
そして三年経った今日になってもまだ10万人を超える方々が、「難民生活」を余儀なくされていることに、本当に日本は民主主義の先進国なのだろうかと疑問に思う.
もう現実が見えないふりするのを止めて,もう少し真面目にやろうよと言いたくなってしまう.こんな「いい加減」な国イタリアでもいい加減でいいところといい加減じゃあダメなところだけはしっかりしている。
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by kimiyasu-k | 2014-03-11 13:35 | Comments(0)
2014 03 10 ぶらさがり
おとなりさんにて、なぜシチリアの黄色いメロンが吊ってあるのかよく分からないけど、何故か面白い.
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EPSON R-D1 Voigtlander 40mm f1.4
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by kimiyasu-k | 2014-03-11 06:30 | Comments(0)
2014 03 09 epson R-D1
迷ったけど、夕方5時半カヌーを引っ張りだして湖上に、デジカメ、エプソンのR-D1を首からぶら下げて出かけた。30分もするともうかなり周りも薄暗くなってきて、シャッタースピード30分の1でも厳しいくらいだ。おまけに、このVoigtlander 40mmは開放近くでは遠景にはとても使える代物じゃない。手ぶら補正もなく、ISOも精々400が限界だし、おまけにカヌーはいつも揺れている。絶対絶命の状況下では、数打って、まぐれで1、2枚、なんとか使えそうな代物を期待するしかない。
でも、R-D1は本当に不思議なカメラだ。すでに発売から10年近く経っている。毎日進歩するこのご時世に10年前のデジタル製品がまだ有効などというのは、唯一なんじゃないだろうか。
そして特に不思議なのは紙に焼き付けたたときだ。全ての写真がそうとはいかないけれども、まるで「油絵」のような仕上がりになる。600万画素数と、言ってみれば画像のツブツブの数は少ないのに、ディテールが失われることはない。それはまるで荒い筆使いで描いても、本当に隅々まできっちりと表現している油絵のようだ。もちろん、レンズの性能があるとは思うけれど、同じレンズで他のカメラではこうならないところを見ると、センサーとその信号を処理するエンジン、アルゴリズムでこんな写真になるのだと思う。技術的な進歩は言ってみれば数字で評価できるから、簡単だけれども「表現」は数字にならないから進歩させることが出来ないのだろうか。毎度おなじみの被写体で、もう撮る意味ないと思っても、光によってこんなに変化するとなると、あと1000枚くらいは撮らないといけない。
そういえば、ここであのヒッチコックが1925年に映画のワンシーンを撮っていることを発見した。The Pleasure Gardenという無声映画で37分目。
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EPSON R-D1 Voigtlander 40mm f1.4
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by kimiyasu-k | 2014-03-10 03:17 | Comments(2)
2014 03 09 ブリキの如雨露
隣人の庭、というか畑というか,を散歩していると,見捨てられ転がっていた.最初は,じょろ、で変換したら女路と出て来た.そこで じょうろ と書くと如雨露と変換した.こんな字だったかと語源を調べると,「水の噴出を意味するポルトガル語,jorro、もしくは同じポルトガル語で水差しを意味するjarraからと考えられる.」とある.それにしても「雨露の如し」と当て字するあたりは粋だね.
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EPSON R-D1 Voigtlander 40mm f1.4
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by kimiyasu-k | 2014-03-10 00:53 | Comments(0)
2014 03 08 タレッジョ
タレッジョチーズはコモ湖の東,山岳地帯にある村,タレッジョのチーズで、かなり臭い.ご多分にもれずこのチーズもそしてかなり美味しい.とはいえ、あまり熟成させないで若い内に食べるチーズで「旬」が短くてすぐ味が落ちてしまう.ねっとりと甘さが舌にまとわりついて、まろやかな味で口の中が満たされる.それにしても、この1940年代を彷彿とさせる包み紙のデザインは、青い字体がなんともはや魅力に溢れている.どこか組合,社会主義的で,きっと半世紀以上変わっていないのだろう.
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EPSON R-D1 Voigtlander 40mm f1.4
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by kimiyasu-k | 2014-03-09 07:49 | Comments(0)
2014 03 07 まな板
イタリアの家はみんなかなり古いから、改修の工事現場の近くには、宝物が沢山ころがっている。古い板きれが捨ててあると、ついもったいなくて何か作りたくなってしまう。とはいえ30分以上の木工は飽きてしまうので、結局まな板くらいしかできない。それでも数十年以上、ひょっとしたら100年、200年経っている古い栗の板は木目もきれいで包丁を握るのが楽しくなる。ちなみにイタリアではまな板が無い家が結構沢山ある。一体どうやって料理するのだろう。
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EPSON R-D1 Voigtlander 40mm f1.4
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by kimiyasu-k | 2014-03-07 20:57 | Comments(0)
2014 03 06 食堂
今日は,良いことがあった.田舎の村から30分ほどかけてバス通勤をするようになったが、バスに乗っている数少ない人たちは毎日同じ顔で,言葉は交わさなくてもほとんど顔見知り状態だ.その中に知的障害をもつ20くらいの息子と母親がいる.時には歌をうたったり時には不機嫌になったりする息子と並んで座る母親は、そんな息子に話しかけたりすることもあるが、黙って疲れきったような暗い表情でいることが多い.喜びに満ちて生まれてきた子供が障害をもつことが分かった時,これまで過ごしてきた年月,そしてこれから過ごして行く時間を思うと,言葉が見付からない.
この親子はブレービオという村で下車するのだけれども,そこには何らかの施設でもあるのか,それとも教会,誰か面倒をみてくれる人が居るのか.今日は,バス停でこの二人を赤十字のジャケットを着た男が待っていた.二人がバスから降りて来ると彼は大きく手を開いてニッコリと、「アンドレア!」とこの障害をもつ息子を抱きしめた.その時,アンドレアはこれまで見た事もないほどの笑顔満面に浮かべ,それにつられたように,母親も笑みを浮かべた.ふたりの笑顔を見たとき,とりわけ母親の笑顔をみた時,喜びがあふれ、それが自分にとって「幸福」であることに気が付く.何にか分からないけどこんなとき自分が得たものの大きさにGRAZIE.
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EPSON R-D1 Voigtlander 40mm f1.4
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by kimiyasu-k | 2014-03-07 01:01 | Comments(0)
2014 03 04 路上の八百屋
バス通勤をするようになってから通勤路の景色が変わった。カルチョーフィにはまだ少し早いような気もする。
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EPSON R-D1 Voigtlander 40mm f1.4
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by kimiyasu-k | 2014-03-04 17:09 | Comments(0)
2014 03 02 郵便配達人
寒いか暖かいのか良く分からないから,一応ダウンジャケットを着て外に出て,山へと続く急な村道を歩き出すと,どうにも暑くてジャケットを脱いで路端の石に腰掛ける,村の郵便配達人夫婦が白くて毛の長い縫い包みのような犬を連れて登って来て追い抜いて行った.
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EPSON R-D1 Voigtlander 40mm f1.4
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by kimiyasu-k | 2014-03-03 15:43 | Comments(2)
2014 03 02 PADRE PIO、ピオ神父
聖痕、霊的な力をそなえていたピオ神父は2002年に聖者となり、こうして村はずれの祠にも小さな胸像が飾られていた.
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EPSON R-D1 Voigtlander 40mm f1.4
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by kimiyasu-k | 2014-03-03 03:10 | Comments(2)