コモ湖畔の書斎から dalla finestra lariana

<   2014年 11月 ( 31 )   > この月の画像一覧
2014 11 11 日曜夕方 公園での散歩
d0104210_323074.jpg
EPSON R-D1 x NOKTON40mmF1.4
もう可成り昔に出版された本のようだけれども「村上春樹,河合隼雄に会いにいく」という文庫本を読んでいると,とても興味深い2人の会話があった。イラク戦争時の日本の対応の仕方,つまり後方支援という参加のしかたに,河合隼雄は,「日本はずるいをしてきたし,もっとずるくなれば良い」というのに対して,村上春樹は「自衛隊という軍隊があるのに,軍隊的な行動をしないのは,良く無い,そんなのは世界の中では認められない」という議論だ。
わずか2ページほどで終わってしまう話しだけれども,本当は河合さんの言う「ずるい」の意味を村上さんは全く理解していないことに,ご自身が気付いていない。
河合さんは日本へユング心理学をもちこんだ言ってみれば「心」の大御所だから,「ずるい」という言葉にまつわる「道徳」という価値が普遍的な価値ではなく あくまでその時代のある文化,体制国家が作り出しているだけにすぎないことをあんに含めて使っているのに,村上さんは 完全に現代社会の国家体制という価値観にもとづく「道徳」の中での議論に留まっている。
イスラム国に「凶悪非道の世界の敵」として,正義の味方の自由と民主主義を信条とする「近代国家」の道徳で,世界を粛正するのは一見絶対的な正義と映る。でもそれは金正恩が張成沢にした粛正と本質的なところでは全く同じだ。なぜならそこには自身の信条とする民主主義的手続きが全く取られておらず,イラク戦争やガザ攻撃で起きたような一般市民の殺戮を、容認した上で行われている。こんなことは当たり前だけれども,ある信条,理念が自己の限界を超える別の理念から攻撃を受けた際には,成すすべを持たない。例えそれば不本意であっても,唯一「暴力」という形で答えるしかない。
だからこそ,日本は「ずるく」あれと河合さんは言う。ここであえて「ずるさ」と「暴力」を天秤にかけて,それがどちらが傾くかを試してみるまでのことはないと思う。憲法にあるように日本は世界中に出かけていって、戦争でこの世を平和な世界にしようと思っているわけではないのだから。
[PR]
by kimiyasu-k | 2014-11-10 03:03 | Comments(0)
2014 11 10 けさ
朝,黄色い水上機が着水したかと思うと,すぐスロットルを全開して飛び去って行った。
d0104210_19341535.jpg
EPSON R-D1 x NOKTON40mmF1.4
[PR]
by kimiyasu-k | 2014-11-09 19:36 | Comments(0)
2014 11 07 ムタビリス
庭に行けば咲いているのはたった一輪の中国薔薇ムタビリス
d0104210_65038.jpg
EPSON R-D1 x NOKTON40mmF1.4
良くわからないのが,世界基準からみたらしっかりカタをつけなければ済まない事がいつの間にか忘れさられてしまうことだ。「東京都議会におけるセクハラ野次」「大臣の極右団体記念写真問題」「大臣の東電株所有問題,誤読問題」などがすぐ頭に浮かぶ。一言のヤジ,1枚の写真,極々小額,二字の漢字,それぞれを取り出せば,まあまあ取るに足らない事だから穏便に,というのがマスコミの立場なのだろうか。どんなに小さな事でもそれが「巨大な根幹的な問題」を抱えているなら民主主義の番人であるマスコミは,最後までしっかりと見張って欲しい。数年に一度しかない選挙という方法以外に,国民は政治を動かす何の方法も持っていないのだから。
[PR]
by kimiyasu-k | 2014-11-08 06:05 | Comments(0)
2014 11 07
d0104210_18544417.jpg
EPSON R-D1 x NOKTON40mmF1.4
[PR]
by kimiyasu-k | 2014-11-07 19:19 | Comments(0)
2014 11 06 ちょっと裏通りに昔からある靴修理屋さんのウィンドウ
d0104210_13251620.jpg

EPSON R-D1 x NOKTON40mmF1.4
「かわうち」原発の再稼働に鹿児島県議会は,再稼働推進の陳情を多数採択した。チェルノブイリや福島で分かったように,原子力発電所事故は,単に地域社会への影響に留まらず都市部,森林,海洋を含む数千キロに広域な範囲へ,国家を超えて重大な影響を及ぼす。戦後大国の実施した無数の核実験によって放出された放射性物質は,地球全体を汚染し最近になってようやくその影響がほとんど無くなったと言われている。原子力発電は地域経済と地球規模の汚染という,どう考えても同じ天秤には乗らないふたつの側面を持っている。
この機を逸すると,もう全ての日本の原発が稼働することはむずかしくなる,という現実を前に何とか突破しようという利権者達の姿は,強硬な中国侵攻を進めて国を壊滅的な状況に陥れた帝国陸軍の姿と重なる。「オリンピック」「新幹線」「原発」、三点セットで50年前に時計を逆戻りさせようとしていることに気付かないほど頭が悪いのか。まずは「川内」を何と読むか調べてもらいたい。
[PR]
by kimiyasu-k | 2014-11-07 13:25 | Comments(0)
2014 11 06 会話
「はい,そこ右行って。結婚してるの?」
「結婚してる」
「奥さん,日本人?」
「日本人,でも芸者じゃないよ。日本人の女性がみんな芸者だと思ったら大間違いですよ。」
「そうか,イタリアの女と同じか」
「世界中,女性は同じだよ。ここ真っすぐ行きますよ。」
「そうか,日本でも家では女が命令するのか」

(女性蔑視の会話ではありませんので,ご了承ください。)
この会話は,車の中でイタリア人との会話。
運転免許試験官(陸運局職員)と日本人受験者(わたし)の,路上運転試験中の会話だ。同乗していた自動車学校のおやじと3人で仕事のことや趣味なんか雑談しながら15分も路上をゆっくり走ると「合格,じゃあ」と言って試験官は車を降りた。
d0104210_5393041.jpg
EPSON R-D1 x NOKTON40mmF1.4
[PR]
by kimiyasu-k | 2014-11-07 05:47 | Comments(0)
2014 11 05 場違い
写真も撮れない,雨続きで気が晴れない日が続いているから,場違いな夏の日光浴の写真でもアップしよう。ブレービオの船着き場。
d0104210_6311133.jpg

[PR]
by kimiyasu-k | 2014-11-06 06:34 | Comments(0)
2014 11 03 雨、月曜日、キアラの写真
今週はちょっと、大分か、気になることがあるし天気の悪い月曜日は、なかなかエンジンがかからない。昼休みは少し息抜きをしようと、写真好きの事務所のキアラに、どこでもいいからこの椅子の写真を撮ろうと「命令」して撮らせたのがこの写真。エプソンなんて面倒なカメラには慣れてないといいながらも、きっちり私が撮ろうとしていた写真を撮った。いや、彼女のほうが、キチンとした構図で上手いみたいだ。   
d0104210_22123489.jpg
EPSON R-D1 x NOKTON40mmF1.4
da Chiara Molteni
[PR]
by kimiyasu-k | 2014-11-03 22:14 | Comments(4)
2014 11 02 探検
出掛ける事のできない日曜日は,家の中を探検すれば,どこかに思いがけない光が潜んでいる。
d0104210_1413668.jpg
EPSON R-D1 x NOKTON40mmF1.4
別に特別高い窓のハンドルでは無く,むしろスタンプで作られたかなり安い鉄のハンドルだけれども,日本で普通に使われているアルミサッシに付いているハンドルと比べるとそれはもう桁違いに美しい。日本でも昔の障子や襖に使われていた職人が叩き出して作っていた取手は,それだけで工芸品と呼べる程のものだった。モダンというイメージとともに,大手メーカーによる独占的な低俗アルミサッシの全国への普及は,戦後日本の住宅を根こそぎ駄目にしてしまった。今ではアルミサッシを見ても,それが醜いものであることに気付かない人がほとんどだ。
[PR]
by kimiyasu-k | 2014-11-03 01:42 | Comments(0)
2014 11 01 ミラノドゥオモ
あらためて,こうしてミラノのドゥオモを正面から全容を見てみれば,それはゴシックの本場,イールドフランスの正当的ゴシック建築とも,ドイツなど北ヨーロッパの模範的ゴシック建築とも全く異なった姿をしている。中に入れば圧倒的な巨大空間が広がり,細い束ね柱が天を目指して延びていき,尖塔アーチのリブボールと天井を支えるという空間作りのコンセプトはまさしくゴシック建築だけれどもカンドリアという白い大理石を使ったミラノのドゥオモは,砂岩系のどちらかといえば地味な色の石材を使った北ヨーロッパの本物のゴシック建築を基準とすればどこか「間違っている」ような気がしなくもない。もちろんファサードが作られたのが1800年に入ってからという事情があるにしても,派手な林立するピナクル,尖塔や妻のまるでロマネスクの小アーチの繰り返し,ロンバルディア帯をモチーフとする刺繍のような小さなアーチの繰り返しによる処理の仕方は,正統的ゴシックからはほど遠い「イタリア的」な独自な表現を獲得している。
d0104210_6328100.jpg
Sigma DP-1
立派な被写体を,真正面から正しい構図で,正しい光で立派な写真を撮る,などという暴挙はなかなかできない。だからこれもサーバーに眠っていたけれども,圧倒的なドゥオモの姿にどきりとし,よく見ればちょっと軸から右にずれて,斜に構えてる。
[PR]
by kimiyasu-k | 2014-11-02 06:33 | Comments(2)