コモ湖畔の書斎から dalla finestra lariana

<   2016年 12月 ( 10 )   > この月の画像一覧
2016 12 31 怒り
d0104210_06082429.jpg
昨年暮れに,今年2016年は「怒りの年」と決めて一年中プリプリして事務所のスタッフにも随分評判が悪かったけれども、コイツが11月の暮れに来て怒っているわけにもいかないから怒りの年は前倒しですでに終わってしまっていた。それに先日,男を思いっきりぶん殴る夢を見たから,怒りが爆発してもう無い。それで来年は何の年にしようかとあれやこれや考えたけれども、テロやら何やら世の中妙にキナ臭くなってしまったからやっぱりここらで「愛の年」にしようと思う。大体,他に手は無いんじゃないか。どんなに軍隊やらセキュリティを強化して、鉄砲振り回したりミサイルぶち込んだりしても「怒り」が蓄積されるばかりで平和なんて来やしない、どんなに経済が持ち直して、豊かになってもどう考えても人は貪欲になるばかりだし,ここらで世界を愛で満たしてしまえば、みんな気持ちがニッコリなってずいぶん生きやすくなると思うのだろけど。などと怒りの年の大晦日に大真面目で考えてしまった。










[PR]
by kimiyasu-k | 2016-12-31 23:59 | Comments(0)
2016 12 20 アンドレアの実家
d0104210_06235968.jpg
何もアンドレアの実家などと言わずにルイジの家と言えば良いのだけれども,まず知り合ったのが若い学生の頃のアンドレアだったからアンドレアの家といつも呼ぶ。だから付合うようになった父親のルイジは実際には同世代なのだけれども何となく友人の父親のような気がしてやっぱりアンドレアの家と呼んでいた。でももう数年前にアンドレアは結婚してコモに移り住んでしまったのだから、今はアンドレアの実家というわけだ。村の広場から見下ろせるこの灯りの付いた家が、ルイジと奥さんのカルラが住む家だ。昔,といってもおそらく80年くらい前まで,この家は,紙漉の工房だった。ネッソ村は、山から湖に注がれる水が豊富だったから、紙を作ったり,大きな紡績工場があったりして、100年程前までは,湖畔の「工業地帯」だった。
話しをもとに戻すと,このルイジとカルラは年中行事のように毎年一回,カッスオラに招待してくれる。カッスオラというのは、大量のキャベツと豚の肉(本当は耳なんかもいれるみたいだけれども)、皮をキャベツが溶けちゃうくらい煮込んだこの地方の田舎料理で,まあどう頑張っても、「ああ,美味しい」という風にはならないけれども、キャベツができる季節には,必ず一度は食べておかないとなんとなく物足りないという料理だ。とはいえ、そのような文化的な,歴史的な背景の全くない自分たちにとっては、「ああ、来たか,今年も。」って感じだ。昔この辺りの農場では、冬に向かうにあたって、豚を屠った。だから、この季節には農場の人たちが集まって、お祭りのように大きな鍋で豚とキャベツを煮て祝った。ルイジは精々キャベツ2、3個だったけど、隣のフィオレンツォがカッスオラを作る時は10個くらいのキャベツを使う。だから鍋もとびきり大きなものが専用にキッチンの棚の上に置いてある。
据え膳喰わぬは男の恥,じゃあないけれどもかなり酷い給食を無理矢理食べさせられた自分たちの世代は,なんでも食べないといけないという「動物的条件付け」がされているから、盛りつけてくれる量をかなり気にして「ああもうそれくらいで良いのに」なんて心の中で思いつつもにっこり「待ってました,美味しそう」みたいな顔を平気でしてしまうところが何とも悲しい。イタリア人の若者たちは平気で,「カッスオラなんて食べない」と公言して憚らないのに,なんで日本からきた自分は,食べちゃうんだろう,刷り込まれた文化というやつは恐ろしい。
今年はそのカッスオラの昼食会というのはもう一月ほど前に終わってしまった。それが、今年は何故かカッスオラが随分,美味しく感じられたのだから不思議で仕方がない。もちろん前日は「明日はカッスオラを食べなきゃいけないから、お腹を空かせておこう」などと食事制限もしていたのだけれども、それにしてもあのカッスオラを美味しいと感じられるのは、自分の中で,かなり大きな変化があったという事だ。味覚の好みというのは、おそらく外国に移住した人々の最後の砦みたいなところがあって、ちょっとやそっとの事では変わらない。例えば、恐ろしく奇麗なのに味の無いトウモロコシ粉を煮たポレンタはなんてマズいものの最右翼だったけど、寒さを感じると今年もそろそろポレンタの季節だなあ、食べたいな、なんて思うようになるには10年くらいかかった。このカッスオラを美味しいと思うようになるには30年近く要した事になる。そういえば、反対に一週間も日本に居るとたまらなく醤油やご飯の臭いが鼻について、何だこれはと驚いたりする事がある。外国暮らしは、言葉を心配するのが日本人の常だけれども、実際には言葉は必要でできるようになるけれども、「味覚」だけは根源的な事なのでかなり難しい。一週間も外国にいてすぐ日本食に郷愁を感じてしまうようだと、やっぱり外国暮らしは結構厳しい。




























[PR]
by kimiyasu-k | 2016-12-21 06:25 | Comments(0)
2016 12 18 日曜日,夕方
d0104210_01435092.jpg
NIKON D3000 NIKKOR55mmF1.2
もういつから閉まっているのかも忘れてしまった。ひとけの無い日曜、日没後の村のバルが寂しい。














[PR]
by kimiyasu-k | 2016-12-19 01:48 | Comments(0)
2016 12 16 期待
d0104210_04503051.jpg
EPSON R-D1x NOKTON40mmF1.4
結構,期待していたからがっかりしたみたいだけれども、国の外から見ていると「期待」がどこか感情的で、ちょっとおかしいなという気がしていた。戦後70年も経ってまだ「領土問題」がある事自体がおかしいし、フォークランド紛争じゃあないけれども手にしたいなら憲法改正して武器もって出掛けていくしかない。
それより、日本が島を返してもらえるかもしれないとワクワクしていた一方で、裏切られちゃったとはいえ満面笑みで迎えようとしていたロシアが介入するシリア、アレッポではトンでもない事がおきた,起きている。距離的に離れているし、あまり経済的な関係のないシリアの事だからどこか対岸の火事的な感じがするけれども、ある意味シリアで起きている事は、今の国際社会の縮図だ。そしてその主人公のひとりが日本が満面笑みで迎えたその人だ。一体どれだけアレッポの罪もない多数の一般市民が命を落としているかを見ない振りして、温泉に一緒に入ろうなんて事は全く褒められた事じゃあない。





















_
[PR]
by kimiyasu-k | 2016-12-17 04:57 | Comments(0)
2016 12 12 Leo 2.8kg
d0104210_1332259.jpg
NIKON D3000 NIKKOR 55mmF1.2
二週間経ち,大分面構えがしっかりして来ました。
























\
[PR]
by kimiyasu-k | 2016-12-13 13:34 | Comments(0)
2016 12 11 しばらく
d0104210_051757.jpg
EPSON R-D1x NOKTON40mmF1.4
すみませんが、しばらくお付合いください。なんせここ十年以上、生活がガラリと変わるような事がなかったものですから。ストーブの前でトロンとしている犬を見ても飼い主以外は誰もうれしくはないのは承知しております。





















-


[PR]
by kimiyasu-k | 2016-12-12 00:05 | Comments(2)
2016 12 07 落ち葉
d0104210_22142519.jpg
EPSON R-D1x NOKTON40mmF1.4














-


[PR]
by kimiyasu-k | 2016-12-07 22:15 | Comments(0)
2016 12 07 久しぶり
久しぶりに庭に足を運べばテーブルは榎の落ち葉で覆われている。
d0104210_22091685.jpg
EPSON R-D1xNOKTON40mmF1.4












-


[PR]
by kimiyasu-k | 2016-12-07 22:10 | Comments(0)
2016 12 06 師走
d0104210_20082833.jpg
EPSON R-D1x NOKTON40mmF1.4
12月になるとイタリア人はアドレナリンの分泌量が30%は確実に増える。
















_


[PR]
by kimiyasu-k | 2016-12-06 20:10 | Comments(0)
2016 12 05 感情の退化
d0104210_22374136.jpg
子犬と過ごした1週間は、もう1年くらいに感じられる程長く、時間のながれる速度は「感情の密度」に比例することを発見した。だから感情の密度の濃かった子供の頃の一週間は限りなく長かったけれども、密度の薄くなってしまった最近は、一週間は瞬くまに終わってしまう。歳をとると時間の経つのが早いと嘆くけれども、それは全ての事に「鈍感」になっただけだと改めて納得してしまった。




















[PR]
by kimiyasu-k | 2016-12-01 22:38 | Comments(0)