コモ湖畔の書斎から dalla finestra lariana

2014 03 09 epson R-D1
迷ったけど、夕方5時半カヌーを引っ張りだして湖上に、デジカメ、エプソンのR-D1を首からぶら下げて出かけた。30分もするともうかなり周りも薄暗くなってきて、シャッタースピード30分の1でも厳しいくらいだ。おまけに、このVoigtlander 40mmは開放近くでは遠景にはとても使える代物じゃない。手ぶら補正もなく、ISOも精々400が限界だし、おまけにカヌーはいつも揺れている。絶対絶命の状況下では、数打って、まぐれで1、2枚、なんとか使えそうな代物を期待するしかない。
でも、R-D1は本当に不思議なカメラだ。すでに発売から10年近く経っている。毎日進歩するこのご時世に10年前のデジタル製品がまだ有効などというのは、唯一なんじゃないだろうか。
そして特に不思議なのは紙に焼き付けたたときだ。全ての写真がそうとはいかないけれども、まるで「油絵」のような仕上がりになる。600万画素数と、言ってみれば画像のツブツブの数は少ないのに、ディテールが失われることはない。それはまるで荒い筆使いで描いても、本当に隅々まできっちりと表現している油絵のようだ。もちろん、レンズの性能があるとは思うけれど、同じレンズで他のカメラではこうならないところを見ると、センサーとその信号を処理するエンジン、アルゴリズムでこんな写真になるのだと思う。技術的な進歩は言ってみれば数字で評価できるから、簡単だけれども「表現」は数字にならないから進歩させることが出来ないのだろうか。毎度おなじみの被写体で、もう撮る意味ないと思っても、光によってこんなに変化するとなると、あと1000枚くらいは撮らないといけない。
そういえば、ここであのヒッチコックが1925年に映画のワンシーンを撮っていることを発見した。The Pleasure Gardenという無声映画で37分目。
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EPSON R-D1 Voigtlander 40mm f1.4
tumblr
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by kimiyasu-k | 2014-03-10 03:17