コモ湖畔の書斎から dalla finestra lariana

2015 08 04 現実
形から見るにこの郵便受けは1950年台のものだと思う。なぜなら箱の角が、60年、70年台以降によく見る型へプレスして押し曲げたカーブのある角じゃあないからだ。そして当時よく使われていた茶色で塗られている。木目が風雪で彫られ浮き出ているドアは、もうずっと長いこと使われているイタリアの緑で2,3年前に塗った。まだ工業製品がなかったころに作られた閂と鍵は、錆びてペンキもはげてしまった。壁のモルタルは落ちて古びてしまったけど、せめてドアの周りだけは白く塗りなおそうと、10年ほど前に塗った。だから、このドアを見ただけで一体そこにどんな人が住んでいるのか、何を食べているのか、どんな会話をするのか、家の中に入った時に、どんな臭いがするのか、そんな事までわかってしまう。「建築」というものがそういう事であることが随分長い時間かかって分かった。エージノラリオにて
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EPSON R-D1xCOLORSKOPAR35mmF2.5
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by kimiyasu-k | 2015-08-04 02:32