コモ湖畔の書斎から dalla finestra lariana

2016 06 12 端正とはいえない家
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NIKON D300 NIKKOR 50mmF1.4
奇麗なのだけれども,美しのだけれどもこの家は「端正」じゃあ無い。1800年代から1900年初頭にかけてこの家の角を塔のように高くした建物が,邸宅が流行した。家本体の部分と,塔の部分は当然別々の建物がくっついたような表現になる。この建物を設計した建築家は本家のほうは普通の窓を,新古典主義的な窓を開け,塔の部分にはちょっと中世的でベネチア風の装飾的な2連窓とした。同じ階で横に並ぶ窓が異なった様式というのは,やっぱり余り美しくない折衷様式で,どこかチグハグさを感じさせる。一軒の家なのにふたつの様式が混在するというのは,端正さからは少し外れている。100年以上経ちこうして時間による「味」がでてきたから美しさ,魅力はあるものの,正統的な建築様式とは言い兼ねる。とは言え,あまりに正統的な正しい建築デザインは,堅苦しくつまらないので,こんな矛盾と拮抗が建築の魅力でもある。ともかくこの湖畔に建つ典型的なコモ湖の邸宅は美しい。

















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by kimiyasu-k | 2016-06-13 04:25