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コモ湖畔の書斎から dalla finestra lariana

2017 02 25 いぬ
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EPSON R-D1xNOKTON40mmF1.4
はじめて「いぬ」を飼い出して三ヶ月近くが経った。実家には自分が子供のころには犬がいたけど、いったい犬との関係がどうだったかと言えば全く記憶にない。
仕事場にもつれていくから朝起きてから寝るまで文字通りべったりで暮らしている。ドアをしめなければ「いぬ」はトイレにまでついてくるし、自分の視線に必ずはいるところで、じっとこちらを見張っている。寝ているかと思っても,席を立ったりすれば、ピクッと目を覚ましあとをつけてくる。もう少しゆっくり寝ていたらと思うのだけれども,「いぬ」はまるで使命であるからのようにこちらの動向を伺っている。もちろん「科学的」にはこのような行動は必ず「群れ」で行動する狼の遺伝子をもっているからだと思う。群れから外れる事は,狼にとっては命を無くす事に等しい。群れのリーダーの行動を例え寝ていても注意して追っていなければ、群れから取り残されてしまう。そう考えてくれば理性の対極にある「感情」は実はかなり理に適った動物の「機能」のひとつにしか過ぎないということになる。でも何とも味気のないそんな科学的な解釈は自分にはどうでも良い事であって、「いぬ」は感情的に自分を慕ってくるのだ。「いぬ」は自分をあまりに愛しているから離れることができないのだ。自分も「いぬ」がどこにいるか分からないと「レオ」と呼んでどこに居るのか,何をしているのか確かめる。「いぬ」と自分は「愛し合っている」のだ。人がすばらしいのは科学という道具によって自然を解明できる事ではなくて,愛のような「意味」と「価値」を自然に対して与える事ができる唯一の動物だからだ。














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by kimiyasu-k | 2017-02-26 06:39