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コモ湖畔の書斎から dalla finestra lariana

2017 04 02 三回,VILLA SORMANI
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朝、鯖寿司を4本作ったあと,庭に行って梯子をのぼり、伸び過ぎた月桂樹の木を4本切った。ずっと日陰でいた薔薇に光が届くようになって今年は白い薔薇の花が沢山咲くかも知れないと気持ちも明るくなった。木を切るのは楽しいけれども、その後の片付けが大変だ。邪魔にならない程度に片付けて,昼も過ぎたので家に戻った。これから料理をするのも面倒だと、今日の昼食は生ハムにした。赤いスライサーで生ハムの塊をスライスして皿にのせれば良いのだからこれほど簡単な食事はない。困る程採れ過ぎて成長し過ぎたトレビスの葉を細かく切り,そこにアンチョビーの3,4枚加えてドンブリ一杯のサラダを合わせた。あとは、冷蔵庫から大きなチーズのトレイをテーブルに持ち出して,そこからちょっと若いクアルティローロ,半年程前に見付けたとても美味しいバディーレ,味の濃厚なモンテ,ちょっと軽めのバルテッリーナなど,4,5種類のチーズを食べて昼飯とした。さて午後からは昨日友人に教えてもらったルラーゴデルバの古物市に出掛けた。骨董でなく,古物だけあってあまり碌なものは無かったけれども,それでもガラスの花瓶,二本の折りたたみナイフ,真鍮のトレイ二枚とピルケース,ワインの栓抜き,ルーペ,小型の鋳物ストーブなど、買い込んで来た。別に特別みんな必要な物というわけではないけれども、こういう市の目的は,自分のお気に入りのものを見付けることと鑑定団じゃないけれども、なんとなく自分の値踏み,を試すみたいなところで、たかが500円のものでも、ドーパミンが少しでて楽しい思いをする。古物の中を歩いていけば、突如とてつもなく美しい建築が目に飛び込んでくる。幅50Mもあろうか。両サイドはまるでコルビジェが近代になって提唱したピロティのように三連アーチによって上階が支えられて,建物の向こう側にと視界が抜けている。ミラノへの国道沿いのこんな名も忘れてしまうような小さな街にこんな聞いた事もない建築があるなんて。またドーパミンが出て来てしまった。
家に戻ると,隣のパトリツィアとロレーナが例によって井戸端会議をしていた。そこを素通りする事は許されない。今日はパトリツィアの誕生日だから「おめでとう」を言ってあとはとりとめのない、今となっては何を話したかも覚えていないような雑談をしていると、遠くで雷鳴が聞こえてきた。大きな雨粒も落ちてきたから、急いで家に引き上げた。まだ明るいけれども先週夏時間になったから家の時計を見るともう7時になっている。パトリツィアに誕生日のお祝いにチーズケーキを急いで作った。今日は朝作った鯖寿司の夕飯でいいから準備は簡単だ。それにしても、日本食はめったに作らないし恋しいとも思わないけれども,この鯖寿司だけはどうにも旨くて仕方がない。また快感ドーパミンが脳内発生した。一日三回もドーパミンが出たのだから,これはもうとびきりすばらしい日曜日だとしか言いようがない。






















by kimiyasu-k | 2017-04-03 04:21