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コモ湖畔の書斎から dalla finestra lariana

2007年2月28日 水曜日 晴れ
伊吹大臣「 なおす前の教育基本法も大変よくできている法律なんです。例えば権利の大切さとかね、そのことはもう何ら間違いはないし、正しいこと。
戦争に負けたときに、私は小学校の1年生だったんだけれども、これぐらいのバターの小さな1センチぐらいの塊はとても貴重なもので、栄養が随分あるものなんです。バターはいろんな栄養があるんです。だけれども、今はバターはそう貴重なものではなくて、幾らでも食べられるようになってしまったから、余り食べ過ぎるとメタボリック症候群になりますからね。そういうときは少しバターを控えて、そして、野菜も食べて、健康に暮らしていくというふうに時代が変わってきているわけです。
 だから、人権というのも個人の権利というのも大切なんだけれども、余り使い過ぎると権利メタボリック症候群になるので、家族あるいは会社、地域社会、そして日本の国の一員であるという公共の精神というんですか。自分の乗っている船のために努力をすることによって、自分の権利も主張できる。大切な自由にはやはり規律があるということを中心に法律が改正されたというふうに理解してもらったらいいと思うんです。」

今日は政府インターネットテレビの大臣のほんねという所にでていた、大臣のほんねを読んで唖然とした。仮にも政府の顔と思えるサイトでバターを引用して人権を語ってしまう、この無神経さに恐怖を感じる。人の権利は、この程度までは良くてここからは悪、いや我がままだというような問題ではないことは、考えてみれば、考えずとも分かること。憲法に保証されている基本的な人権を、公共の精神と秤にかけてみて、人権側に傾きすぎています、というのはまさに「お国のために」という標語のために個人を犠牲にした歴史の繰り返しの第一歩だ。
by kimiyasu-k | 2007-02-28 21:54