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コモ湖畔の書斎から dalla finestra lariana

3月6日 水曜 雨
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昨日から、コモの街では日本の建築家、隈研吾の展覧会が開かれている。仕事に疲れた午後、所員と一緒に見に行った。技術的な面では展示物の物理的な量が少ないために、少し寂しい印象を与えた。
内容に関しては、何故、今、イタリアで「隈研吾」なんだというのが正直な印象だったが、おそらく日本の伝統的な、木格子のイメージがイタリア人にとっては、新しいものとして映るのかもしれない。寿司、禅(いずれにせよ、寿司と禅が同じレベルで語られるというのが外国文化の捉えられ方だ)、といった日本の文化イメージの上にのっているのが隈研吾の建築なのかもしれない。
そこで、一緒に見た所員に聞いてみる。端的に言ってしまえば、竹や紙といったイタリア人にとっては「建築」とは縁の遠い素材で「建築」を作ってしまうところが、変わっているとのことだった。
寿司バーなんかと同じ、今イタリアで流行っている、という枠から外してみると、彼の建築は魅力というか力が無い、と思った。
by kimiyasu-k | 2007-03-08 23:23